/
はじめましての方はこちらからどうぞ→★
この記事はブログコンテスト「迷い」と「決断」に応募しています
\
ワタクシりんごは、迷いっぱなしの人生です。
(きっとこのブログを読んでくれている10年、20年来の友人はよ~くご存知でしょう…)
しかも、タチの悪いことに好奇心旺盛、即行動をモットーとしてしまっています。
だから、文字通りあっち行ったりこっち行ったり、あんな仕事をしたり、こんな仕事をしたりして生きてきました。
インドネシアに留学したこと。
帰国して日本で就職したけれど、やっぱり未練があってインドネシアで就職し直したこと。
長年続けた秘書を辞めて、これまた前からやりたかった編集・ライター職に方向転換したこと。
…情けなくなるくらい、支離滅裂です。
ただ、この段階で迷い、決断があったかと思い返すとそうでもないんですね。
どちらかと言うと、迷い決断があったのは、最近の独立するか会社勤めを続けるかという時期のことだったと思います。
のほほんとしたパート主婦
「独立か、会社勤めか」なんて書くと大層な仕事をしていたかのように思われるのですが…なんてことはありません。
パートです。
パートで週5日。1日6時間のパート勤めでした。
仕事内容は求人広告の作成。
画像をいじったり文章もいじったりできて、それでお客様に喜ばれる仕事はとっても楽しくて、やりがいがありました。
しかも、有難いことに周りの仲間にも恵まれていました。
「この職場を辞めるときが来るのだろうか?」
「50歳になってもまだ同じ職場なのかな?まさか定年まで勤めあげちゃう?」
それまで5年以上続いた仕事というのがなかったのですが、このままだと5年、10年といきそうだな~と、期待半分、諦め半分でぼんやり思っていたのです。
ところが。
会社の上役の一声で、体制が大幅に変わったのですね。
私の所属していた原稿作成チーム。
それが「費用対コストがよろしくない」という理由で解散となりました!
私たち原稿作成チームの一人は、営業として正社員として採用されました。
一人は退職。
そして私はなんと、「海外好きじゃん?」というフランクな理由で、海外事業部へ異動を打診されたのです。
ええ、そりゃ好きですけど!なんか…違う!
なんてことを思ったのですが、いつの間にか異動していたことを、社内一斉メールで知ったのです。
「海外事業部」の下に私の名前があったときには驚愕し、周りの職場仲間も「ははは~」と乾いた笑い声を立てておりました。
私の勤めていた会社というのはもともとは人材派遣会社です。
そのため、今後の海外人材確保のためにも「海外の大学へ行って、日本で働きたい人をつかまえてくる!」それが、私にとっての新しい仕事となりました。
海外出張!…でもあまりテンションが上がらない?
「海外事業部だから出張にも行くと言ってたけれど、パートの私には関係ないだろう」なんて思っていたのですが、意外にもトントンと話が進み、異動から2か月後には、初の海外出張となる東南アジア二か国への訪問をしていました。
しかも単独。「パート」という肩書のままで。
海外出張するのに時給制。
この給与については周りの仲間たちから「会社に交渉した方がいいんじゃないか?」とも言われましたが、正社員扱いになって縛られるのではパートとしての旨味はないし、もともと、型破りというのは大好きなので、それ自体は苦になりませんでした。
ところが、出張後からはその後処理に加え新たな顧客対応などまで任されるようになり、勤務時間がこれまでの1.5倍ほどに増加。
けれども時給制。
そして私はここで、気づいたのです。
「あれっ、これじゃ、もともと好きでやってきた原稿作成はできないし、正社員並みに働いているのに給与は上がらないし、猫たちとの時間もなくなる…
ここで仕事を続ける理由は何だろう?」と。
本当にやりたかったこととは?
以前の私なら「海外出張」なんて聞いたら大喜びで行っていたに違いありません。
けれども、結婚してから猫たちと暮らすようになり、地域の野良猫問題まで考えるようになっていた私にとって、時間の取られる海外出張はちょっと心を重くするものになっていました。
会社には、残業のないように働きたいと伝えたものの、やはりお客様相手という仕事の都合上どうしても以前の原稿制作のときのように「スパッと終了」は難しいということでした。
職場仲間にいい人が多い・頼りにされている・やりがいがある仕事。
それゆえ迷いはありましたが、結局退職し、在宅自営で行く決断をしました。
副業OKのパート時代に、かけもちでの在宅ワークをしていたので、そこに肉付けしていこうと思ったのです。
猫のためにも自分のためにも
自営をスタートして、もう4カ月ほどが経ちます。
お察しの通り収入は不安定になりましたし、有給休暇なんてないので自分の働いた分しか稼げません。
仕事をする傍ら営業活動もしないと不安なので、自宅にいる時間はほぼパソコンにかじりついています。下手したら、パート時代よりも実質の勤務時間は長いかもしれません。
それでも、猫たちのいる空間と同じ場所でほぼ1日を過ごし、トイレ休憩・お昼休憩がてら彼らに声をかければ笑顔が返ってくるという(猫も笑います、本当ですよ)この環境は、私のこれまでの人生の中でも、かなり幸福度の高い時間だなと感じています。
そういえば、小さい頃の夢は「家で働きたい(職種は不明)」でした。
中学の頃に書いた文集には「働きながら猫のボランティアをしたい(やはり職種は不明)」でした。
40歳を前にして行った決断は、まあまあ夢を実現しているのだけど、ものすごく小粒の夢というところ、そしてそれに満足しているというのが、なんだか自分の人生らしいなあと思うのです。
Sponsored by イーアイデム