\初めての方はこちらをどうぞ/
はい、引き続きご覧いただきありがとうございます!
イギリス犬猫事情1「ロンドン街中編」はこちらどうぞ。
▼
今回はいよいよイギリスのシェルター見学に入ります!
サイトで調べたり、ホテルの猫飼いのオーナーさんに聞いたりしたら、
”「Battersea Dogs&Cats home(バタシードッグアンドキャッツホーム)」と「Cats Protection(キャッツプロテクション)」がいい”と教えてくれました。
イギリス知識ゼロなので、教えられるがままに、2施設を訪問!
まずは「バタシードッグアンドキャッツホーム」からです!
ええと、施設概要とか歴史については、こちらにURLを貼り付けるのでご覧ください(笑)
▼
www.battersea.org.ukざっくり言うと…
まず、イギリスの動物愛護の歴史に話は遡ります。
英国の動物たちへのひどい扱い方を見かねた上流階級の人々、知識人を中心に、1824年、世界初の動物保護チャリティ団体である現「RSPCA」が設立されました。
まだ、1833年に「奴隷制度廃止法」が制定されたばかりという時代。
当時は「人間ですらままならないのに、動物?!」という批判嘲笑の声もあったとか。
そんな中、1860年に、メアリー・ティールビー Mary Tealbyさんという方が当時の動物の扱いに疑問を感じ、設立した歴史した団体、それが「Battersea Dogs&Cats Home」。
開設以来、310万頭以上の犬と猫を世話してきて、現在、バタシーのロンドンセンター、バークシャーのオールドウィンザーセンター、ケントのブランドハッチセンターの3つのセンターがあります。
ちなみに、バタシーというのは、ロンドン市街地から南に行った川向うの地名。
近くに発電所とか公園がある程度で、観光客にはあまり馴染みのない地域のようです。
でも、ご覧ください。
「Battersea Park(バタシーパーク)」という最寄り駅に着くなり、この看板!青の犬猫モチーフがオシャレで目を引きます。
迷うことなく到着できるこの看板!
そして建物が立派すぎて腰を抜かしました。
通常は2ポンド(日本円にして約270円)ですが、日曜だからか、何かのイベントなのか、
「今日はフリーデーだよ!」
と案内の方に言われました。
他のビジターさんも「???」という顔をしつつ、「ありがとう!」と笑顔で入場。
犬舎と猫舎に分かれています。
正面には犬舎、右の方には猫がいます。
犬舎はポップな音楽が流れてました。
ベビーカー置き場もあり、子連れの方もWELCOMEの雰囲気♪
ワンコ1頭ずつに1つの部屋が与えられています。
液晶で、現在いるワンコの紹介が流れるというハイテクさ。
パネルでの説明もあります。
チビッコたちがお気に入りの子に対してのメッセージを書いて掲示してあります。
こういうのを見ると、人間捨てたもんじゃないと思いますよね。
そして、いよいよ猫舎へ!
こちらは音楽はナシ。
でも、明るくて清潔で、やっぱり1頭ずつお部屋とがあるんですね。
犬に比べて面積は狭いけれど、ちゃんと上下運動ができるよう2階建てになってます。
スキマがありますが、猫風邪予防のため、指は入れないでねという徹底ぶり。
全部で部屋数は15部屋くらいで、ほぼすべてが埋まってました。それにしても日曜だからでしょうか、人が多いです!
でも、掲示物を見ると、
「お家が決まりました」
「まだ人慣れ中です」
というものが多く、かなりの割合で里親が決まっているそう。
嬉しいです。
じーっと見ていたら、ボランティアスタッフが話しかけてくれました。
私も日本で個人的に少しボランティアをしていると話したら、ぱっと笑顔に。
ああ、猫を想う気持ちは世界共通!
下に下りてよくよく見ると、「Meeting Room」と書かれた部屋が2つ。
何のミーティングかと思ったら、里親希望者さんはここに呼ばれてスタッフと話をするそうで、私がいた1時間ちょっとでも2組のご家族が面談していました。
犬舎にメインのショップ、猫舎でもショップがあって、ここでの売り上げがまた犬猫に使われるとのことだったので、結構買ってしまいました。
こちらは犬舎のショップ。
猫舎ショップ。
センス良すぎだろ~~!
大好きな紅茶にチョコに、ドリンクボトル、トランプ、猫用土産、ビスケットまで買ってしまいましたが、もっと買えばよかった…
センスの良いキーホルダーやドアプレートがあって、
「猫のいる場所が私の居場所」
「欲しいものはLoveと猫」
「猫と過ごす時間はムダにならないよね」
なんて名言が書かれていてビシビシ心に響きました!
ああ、買えばよかった…
帰りがけにスタッフさんと話したこともまとめてみました。
◎質問1:失礼ながらお金のこと。どこから来ているの?
答え:寄付がメイン。
お金持ちとか貴族の家系とかじゃなく、フツーの人たちからのお金でまかなえている。
あとは、ショップの販売の利益から。
ちなみに現代は貴族らしい貴族ってのはいないみたいですね。
なんでしょう、「貴族からの寄付?」とか聞いた私は、日本に侍がいると信じている外国人のようなものに映ったのでしょう。
笑われました、ハズカシー!
◎質問2:スタッフの数はどのくらい?給与もらってる人もボランティアもいる?
答え:給与をもらっている人も、ボランティアもいる。
その数数百人になるけれど、受付をしてる私たちもよく知らないんです。
◎質問3:ここの犬猫はどこからた来たの?
答え:ブリーダーや一般家庭からの持ち込み。
理由はさまざまで、アレルギーになった、引っ越し、子どもが生まれるからという理由で持ち込む人もいるとか。
イギリスにはそんな勝手な輩はいないと信じてましたが…うーん、人間どこでも変わらず勝手ですなあ。
◎質問4:その持ち込みの際には預かり料のような費用はもらってますか?
答え:もらってないです。
私が、「こちらは費用もらわないとやってけないのでもらってますよ~」と話したら、「そう、個人だと仕方ないよね」との反応。
持ち込んで解決という、無責任飼い主が得をするような気がしましたが…
そういうものなのかあ~…。
◎質問5:イギリスでは買うのと里親、どっちが多い?
答え:きちんとデータがないのではっきり言えないけれど、ものすごく毛色とか種類にこだわりのある人はいて、買うこともある。
でも、保護施設からもらうというのもかなりポピュラーな方法。
この辺りは、最近の日本事情と変わらないのかな?
でも、日本だと犬はまだまだ買う人も多いですよね。
この質問攻めをする前に、
「日本で、個人で預かりボランティアもしてます」
と伝えたら、即座に
「ちゃんと貰い手見つかった?増えてない?」
と心配されてしまいました^^;
きっと、どんどん増えたりしちゃうパターンもあるのでしょう。
どの国でも、そこは同じなのですね~…。
もっと突っ込んだ話もしたかったし、イギリス全体の動物事情も聞きたかったけれど、あまりお時間取らせることも申し訳ないし、何より私の英語が拙すぎて難しいことが言えない・聞けないので(涙)
ここまでといたしました~。
やっぱり、動物愛護先進国とは言え、どの国にも「とんでもない自分勝手な輩」は一定数いるようですね^^;
しかも、こんな注意書きがあったし。
▼
これ、スタッフに対して暴力とかは禁止ですよ、というものです。
日本じゃあまり見かけない掲示物ですよね。
要はモンスター客・悪質クレーマーに対する警告です。
ごくごく稀にだけど、数年前よりは着実に減っているレアケースのためのものだけど、念のためにこういう掲示をしているのだそうです。
どっかで分かっていたけれど、まあ、そういう人間はゼロにはならないのかもしれません。
でも、日本の場合はその受け皿が殺処分をやむなしとする保健所なのに対し、イギリスの場合はこんな立派な動物のための保護施設がある。
ボランティアをしたいという熱意ある人がたくさんいる。
そこに大きな格差があるように感じました。
それにしても、明るいし清潔だし、いて楽しい!
スタッフさんと話すのも楽しい!
スイスのシェルターやハワイのラナイキャットサンクチュアリもよかったけれど、さすがイギリス!もう歴史とか市民意識が違う!と感じたシェルターでした。
さて、次はもう一つのシェルターに参ります。
つまり、強制的に「つづく」です(笑)
/
楽天・アマゾンでの
お買い物はこちらからどうぞ
\
購入者様のポイントが減ることはありません。
貯まったポイントは保護猫ボランティア活動に使わせていただきます!