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最近本を読んでいたら、立て続けに2件、「保護猫」というか「猫の保護活動」に関する記載に出会ったので、ご紹介します♪
その1:「王国」よしもとばなな著
よしもとばななさんは昔から大好きです!
有名なところだと、「キッチン」とか「つぐみ」ですかね?
こういうの、女性はみんな好きじゃないでしょうか?
「吉本ばなな」から「よしもとばなな」に改名されてからは、なんだかよりスピリチュアルというか、優しい世界系のお話が増えた気がします。
そんな改名後の第1作目が、「王国」シリーズというわけです。
あまり言うとネタバレになるし、著作権侵害になってもコワイので、ちらっと。
主人公の子どもと出会った男性のセリフです。
「…簡単に言うと、猫おばさんなんだけど。…(中略)
近所の猫をみんな世話して、避妊手術をさせて、里親を捜し、自分でもたくさん猫を飼い、猫のためだけに生きて死んだ、そういう人だった…」
ハイ、4巻もある「王国」。
3巻までは主人公目線だったのですが、急に4巻からその子ども目線になったし、長いし、正直言って、途中で集中力が切れてきましたが…
このセリフでカムバックしました\(^o^)/
猫が出てくる文学作品はあるにはありますが、ここまで猫の保護活動を的確に表している作品。
私は見たことがありません。
ほら、せいぜい、「その日は黒猫が横切って、これから起こることを予期しているかのようだった」とか「雨の日にペットショップで出会い、そのままうちの住人になった」みたいに、猫ってお飾りとして使われるケースの方が圧倒的じゃないですか。
そういうのじゃないんです、ばななさんは。
違うんですっ!ばななさんはっ!
(↑ヒートアップ)
どこかのインタビューで、ばななさんは、「感受性の強さや純粋さを自慢するというのではなく」と前置きした上で、花瓶が割れると花瓶がかわいそうだと泣いた子どもだったし、今でもホテルの部屋を出るときは「お部屋よ、ありがとう」と言っている、と仰ってました。
なんでしょう。
生き物にも、モノにすらも心が宿るという思想の持ち主なんでしょうね。
それゆえの、こういう特殊な登場人物やセリフを書かれたのだろうな~と思い、これまた本題から脱線して思いにふけってしまいました。
(あ、もちろん最後まで読みましたよ~)
その2:「れんげ荘」群ようこ著
有名ですよね。
群ようこさんの猫好き。
映画化され大ヒットともなった「かもめ食堂」で、直接猫は出てこないけれど、いきなり猫についての語りから始まってますもんね。
(ちなみに私のオトート、「かもめ食堂」が好きすぎて10回以上観ているそうです。女子か!笑)
他にも、群さんのエッセイにも、拾ってきた猫のことが書かれています。
それで、この「れんげ荘」でもやっぱり猫が出てくるのですが、ここではフツーの通りすがりの猫という感じ。
ところが、主人公とその兄家族が集まったところでのセリフに、おお!というストレートな表現が。
「イヌとかネコとか生き物はプレゼントするものじゃないの。
お母さんはお店で買ったりするのも反対よ。
飼うにしても里親募集とか、獣医さんからもらってきましょう…」
なんて素敵なお母様!!
というか、このセリフを考えた群さんが素敵、ってことですかね!?
「引っ越し祝いに犬を買ってったお笑い芸人のI!これ、見ろやい!」
と、昔テレビで動物をプレゼントしたことをオモシロおかしく紹介していたお笑い芸人の鼻先に突き付けたくなりました。
(彼とは一切関係ないので、完全におせっかいおばさんでうね、これじゃ)
何はともあれ、群さんの小説でもエッセイでも、いつも猫愛・動物愛が詰まっていて好きです。
この話を夫にしたら、
「えっ、”群ようこ”って、”ぐんようこ”じゃないの?」
だって!!
ちょっと、お笑い芸人を説き伏せる前に、自分の夫の教育からしなければと思った次第です(笑)
以上2作品のみでしたが、気になる方はぜひ、図書館で、本屋さんでお手に取ってご覧ください♪