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おはようございます。
すいません、連日のイラストブログから一転。
若干シリアスなお話でございます。
しかも、会の方針とかじゃなく、完全個人的な手記でございますので、悪しからず。
私は猫のボランティアに関わらせてもらってるのですが、常々感じることは…
こんなことまでボランティア任せなの!?
という疑問。
とくに、先日、10匹以上を避妊去勢せず飼育していたというケースがあったけれど、行政介入ナシ(猫の手術や引き出しの手間はもちろん、手術代の立て替えまで)と聞いたときは驚きました。
※画像はイメージです。
私の関わっているボランティアは「猫のこと」。
だから、猫の譲渡会に参加とか、一時預かりとか、避妊去勢をすすめる…というイメージだったんですね。
ですが、多頭飼育のレスキューとか、エサやりさんへの対応となると話が壮大化。
多頭飼育・エサやりしてどんどん増やしてしまう人って、高齢者や精神的に何かある方、外で働けない方などの孤立化&経済的な困窮が隠れていることが多いんです。
だから根本解決のために…
*多頭飼育に至った原因を洗い出して
*その人のケアをして
*福祉の連携を要請して
というところまで猫のボランティアさんが対応しなきゃいけなくなるんだそう。
でも、それって猫ボランティアの枠を超えるのでは!?
というか、ボランティア=ほかに本業がある人ばかり。
時間的にもスキルも専門家ではないのだから、ムリじゃないのか?
役所はどうした?!警察とかは動かないの!?
ほら、海外じゃ、アニマルポリスとかやってるじゃん!?
こういうの↓
DOCS: Hoarder | Animal Cops Houston
(。´・ω・)ん?
日本じゃアニマルポリスなんてないや!
※兵庫県ではH26からアニマルポリスホットラインを設置しているようです。
いま、改めて気づいて愕然としました。
日本、ボランティアに頼りすぎ。
国を動かすのは5年10年かかるにしても、せめて市やか県レベルで、動いてもらえないんでしょうか?
せめて、資金の援助だけでもいいと思うのです。
「動物のことなんて考えてる余裕ない」
「犬猫は自然と淘汰されるだろうし」
行政がそう考えているなら大間違い。
冒頭でお伝えしたように、多頭飼育崩壊の原因ってのは孤独・貧困にあることが多いからです。
で、孤独な方のパターンはこういうケースが多いんですね。
「あ、猫が寄ってきた。嬉しい。エサあげよう」
or
「捨てられた猫がお腹空かせてる。かわいそう」
そんな小さな優しさや、喜びが原因なんです!!!
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なんか増えてきたけど、避妊去勢手術を知らない、あるいは1匹2~3万円なんて手術費用は出せないし…
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とりあえずエサやる
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増える
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1年で2匹が50匹に増えて、エサ代も出せなくなってギブアップ!
という流れ。
これ、誰得?
「そもそも、猫の遺棄は犯罪だし、そこを取り締まるべきだ!」
→そうなんです。
動物を捨てるのは犯罪ですが…現在の日本ではそんなに強い効力がないんです。
ここはもう、声上げて法律変えていくしかありません。
杉本彩さん、浅田美代子さんなどが先導となって動物愛護法改善を訴えてくれますが、なっかなか動き出しません。
「最初の1~2匹の段階で手術すりゃよかったのに!エサやりだけするのが間違いだよ!」
→その通り。私もそう思います。
でも、避妊手術を知らない人がいる最初の手術の段階で、生活に余裕のない人には無償で避妊去勢手術をできるようにするとか、もっと動物の避妊去勢をすすめていく啓発活動でもしないと徹底はできませんよね。
また、ボランティアがいくら声上げ立って草の根までにしか広がりゃしません。
犬のワクチン義務化みたいに、猫も登録制にして法律で定めて取り締まってくれれば済むんですが…って書いててだんだん国に腹立ってきました(;^_^A
「動物のことなんてかまってられない」
「猫問題に取り組んだところで経済効果あるわけじゃなし」
そう考えてきた結果が、今の日本の現状じゃないかなと思うんです。
そして残念なことに、2012年には猫トラブル=ご近所トラブルに発展し殺人事件に、2017年には愛知県で殺人未遂にまで発展しています。
これを放っておくなんて愚の骨頂としか言いようがないと思うんだけどなあ。
10日、東京・世田谷区の閑静な住宅街で、元警視庁警視の徳永重正容疑者(86)が、向かいの家に住む久保節子さん(62)を刃物で刺殺し、立てこもった事件。現場を多数の警官が取り囲み、上空は報道各社のヘリが飛び交う大騒動となったが、結局、徳永は凶器となった日本刀でクビを切り、絶命した。
(中略)
被害者の久保さんは独身の一人暮らし。家の中はゴミであふれ、退去を巡り大家さんとも揉めていたようだ。野良猫を餌付けし、私道に大量のキャットフードを置いたり、糞(ふん)が散乱していることも、近隣トラブルを招いていた。
(2012年10月11日 日刊ゲンダイより抜粋)
「行政は言っても動かないし!」
「所詮、日本は動物愛護後進国だから」
と諦めてしまってはもう進展はありません。
× ボランティア任せの行政
× 行政を信用せず(報告などをせず)動くボランティア
▼
◎ ボランティアを頼りつつがっしりと後ろ盾をつくる行政
◎ 行政を信用して動くボランティア
「経済的には支えるから、家のことは頑張ってくれ!」
という昔ながらの父と母みたいな感じでもいいです。
「経済的にも家事も分担しよう」という現代的な父と母でもいいと思います。
そんな感じで信頼しあう夫婦みたいな関係が行政とボランティアで築けたら、もう、猫問題だけじゃなくて、子どもの貧困とか、高齢者の孤立とか、外国籍の子どもとか…
一気に解決するんだろうな~🌸
なんて、ちょっと頭に花咲いた考えですけどね・・・・!
私の好きな言葉に
「人間が想像できることは、人間が必ず実現できる」
という言葉があります。
「八十日間世界一周」で有名な、ジュール・ヴェルヌの言葉ですね。
毎日怒ったり悲しくなったりイライラしつつも、そんな言葉に支えられています。
40が見えてきてるのに相変わらず青臭い思想ですが!!
ご清聴、ありがとうございました~!